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2010年09月21日 (火) | Edit |
日曜日に大阪ろうあ会館で行われた「医療フォーラム」で発言したことなのですが…


医療現場で「医師が専門的な用語を使うために、手話通訳者が通訳しきれずに
ろうあ者が意味を理解できない」と言うことは以前から大きな課題になっています。


それについて、意見があります。


その問題を解決するために「手話通訳者の技術向上を」ということが
よく言われ続けています。しかし、それだけでは限界があります。


私は講演でよくお話させて頂くことは、


医療現場では、

①医師や医療従事者
②ろう患者
③手話通訳者

のそれぞれが責任を持ってコミュニケーションをする必要があるということです。


①医師側は、患者に伝わるように分かりやすく説明する責任
 (インフォームド・コンセントという言葉でよく言われていますね)

②ろう患者側も自分の体のことですから、自分で責任を持つ必要があります

③手話通訳者は内容が伝わるように通訳する責任があります


ろう者は聴者に比べて情報が入らない、それに伴ってボキャブラリーも少ない
ということをどのぐらいの医療従事者が知っているのでしょうか?
またそれに伴うコミュニケーションのずれをどの程度把握しているのでしょうか?

「国立国語研究所」が発表した病院で使う患者が分かりにくい言葉のリスト
に出る言葉はもちろんのこと、一般の聴者であれば知っているであろう、
「炎症」や、「免疫」、「アレルギー」「高血圧」という言葉を
理解していないろう者はたくさんいます。


医師が持っている情報と、ろう者が持っている情報の差が大きい現状では、
間に立つ手話通訳者がどんなに技術を持っていてもなかなか伝えきれません。



ですから、それぞれの努力が必要と感じています。


①医師側はそのことをよく理解し、ろう者がきちんと言葉を理解しているかどうか
 を注意深く観察しながら、理解していない場合はもっと分かりやすく言い換える
 ようにする努力。また、通訳者がより通訳しやすくなる表現やペースに配慮する努力

②ろう者側もそういった言葉について、理解をし、自分の体や健康について
 より深く知る努力

③手話通訳者も引き続き、表現の工夫や、ペースコントロール技術を磨く努力


現在、③の手話通訳者は色々な研修会を開き、努力をしています。

②のろう者側も手話通訳者の回数ほどではありませんが、「教養講座」などで
時折、医療をテーマにした勉強会を開いています。

それに比べると、
①の医師や医療従事者側がそういった問題に取り組んでいるところはまだまだ少数です。

病院や医師会、薬剤師会等の団体へろう者や手話通訳者はもっともっと
働きかけたらいかがでしょうか?医療従事者の中にも「十分に伝わりきれなかった。
どうしたらいいんだろう。」と感じている人は多いはずです。


私自身はろう薬剤師として②のろう者の知識向上に取り組み、
医療現場でのコミュニケーションがよりスムーズになれるように
支援をしていきたいと思っています。

それから、③の手話通訳者団体からもご依頼を頂き、
微力ながら薬についてより正確に、深く知って頂く講演を行っています。

また、薬剤師会の一員として薬剤師会などの医療団体に理解普及をしていきたい。


やることは多いですが、出来ることを一つ一つ地道にしていきたいと考えています。


参考URL:「病院の言葉を分かりやすくする提案」
http://www.ninjal.ac.jp/byoin/

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